小田急バスの大再編についてはまとめ切りましたが(#2の投稿が遅れておりますorz)、小田急バスほど大きな動きではないものの、京王バスでも同日にダイヤ改正が実施されていますので、そちらもまとめていきます。
まず第一弾として3/16改正分、中野・調布・桜ヶ丘・多摩の各営業所のダイヤ改正内容についてです。
4/1改正の永福町・府中・小金井・八王子・南大沢・高尾管内については、後日公開します。
※ダイヤ改正に関しての記事は、一般のバス利用者の方と思われる検索からのヒットも多いようですので、できる限り利用する上で注意すべき変化する点をわかりやすくまとめることを心がけて記事を作成しましたが、運行車両の変動やマイナー系統の廃止等、バスマニア目線で気になった点にも多く触れた記事であることをご留意の上ご覧ください。
中野営業所
まずは、中野営業所管内について記述していきます。
中86系統の新設
以上の系統が廃止となり、統合される形での代替として、中86系統(中野駅〜中野新橋駅〜高円寺駅南口)が新設されました。
1日7.5往復が設定されており、中野新橋線(従来の中84•85)としては本数増減はないものの、従来40分ヘッドで1日18往復が設定されていた高46系統と比較すると大きく本数減となりました。
なお中84•85系統は、昨年3/1(↓の記事参照)に中83系統の廃止に伴い設定されたばかりの系統で、僅か1年少々での更なる再編により廃止となりました。
この系統廃止により、弥生町二丁目(渋64の入出庫及び新設の中86の高円寺方向では残存)・川島通り・東大附属(中野駅方向)の各停留所が廃止となっています。
中91系統の一部廃止
2021年4月3日より運行開始され、土休日のみ30分間隔で運行されていた、中91系統(中野駅〜中野区立総合体育館)が3/10の運行を以て廃止となりました。中型車や大型車の充当時に表示される、バスケ?フットサル?な絵幕が印象的な路線でした。
1年前の中83系統の廃止後は特に、中野営業所では唯一小型車が運用される一般路線となっていましたが、1台のみ残るバスカラーのポンチョ(A21561)は、またしても活躍の場を失うこととなります。ハチ公バスやOZONE特定の代走で運用される可能性はあるものの、どのような処遇となるのでしょうか。
なお系統そのものとしては、平日朝に運行される中92補完の、中野駅→新井四丁目 及び 新井四丁目→中野駅(表示は中92?)が残存します。
その他軽微な修正
・渋55系統(渋谷駅〜東北沢駅)の始発・終車がそれぞれ1便ずつ(45分程度)繰下げ・繰上げとなりました。
・宿33系統(新宿駅西口→南台交差点)の土曜日の一部時刻が変更されました。
調布営業所
調布営業所では、基幹路線含め大幅な減回を含む調整がありました。
吉14・鷹66・調35の大幅減便・土休日調布方向の全便新道経由化
京王バス調布営業所と小田急バス吉祥寺営業所(吉14•調35)・武蔵境営業所(鷹66)の共管で運行されている、いずれも調布駅から三鷹通りに進路を取る系統です。今回の改正でも随一に減便の目立つ系統群となりました。
データイムでは、吉14系統(調布駅北口〜吉祥寺駅)は平日毎時概ね3本から2本に、土休日でも毎時概ね4本から3本に、鷹66系統(調布駅北口〜三鷹駅南口)と平日の調35系統(調布駅北口〜杏林大学病院)でも毎時概ね3本から2本に減回されます。調35では特に朝ラッシュ帯の減便も激しく、平日の調布駅10時台は5本から2本に、一気に半分以上の便が削減されます。
往復数で表すと、吉14は60往復→47.5往復、鷹66は44往復→31往復、調35は48往復→30往復(いずれも平日)と、かなりの減便であることが見て取れます。
またこの改正に合わせ、改正前は京王バスの調34•35と小田急バスの吉14•鷹66•調35のみで行われていた、土休日調布方向の便の甲州街道新道経由での運行が、京王バスの吉14と鷹66にも拡大されます。このため、土休日に三鷹通りから調布駅へ向かう全ての路線バスが、八雲台交差点を直進せず右折することになります。
飛02系統の大幅減便
飛02系統(飛田給駅北口〜多磨駅)が大幅減便となります。特に日曜の12時台は、調33も含め同区間に1本も設定されない時間ができ、1時間以上に渡る時刻表の空白が発生し、個人的にはかなり驚愕の内容となりました。
2022年10月1日のダイヤ改正より、それまで調33系統(調布駅北口〜飛田給駅北口〜多磨駅)が主体だった外語大線の運行形態が大きく変化し、飛02系統も1日を通して運行されるようになりました(代わりに調33は大幅減便)。
しかし、今回の改正で再び日中の運行の主体は調33系統(僅かに増回)となり、飛02系統は朝と平日14時台に1往復を残すのみとなります。
多磨駅前では、イトーヨーカ堂系の商業施設が建設予定となっていた広大な空き地の開発が一時凍結されたものの、三井不動産の参入により開発を進めるとのニュースが入ってきたばかりでしたが、小田急バスで多磨駅に乗り入れる鷹52系統も、多磨駅〜榊原記念病院・車返団地を中心に大幅減便となっており、多磨駅を取り巻く路線バスの環境はより一層厳しいものになりました。
その他軽微な修正
以下の系統で軽微な時刻修正があります。
・歳23 千歳船橋駅〜千歳烏山駅〜南水無(夜間を中心に数便が削減)
・丘22 千歳船橋駅→つつじヶ丘駅北口(千歳船橋方向は変更なし)
桜ヶ丘営業所
桜ヶ丘営業所管内でも、中野・調布・多摩より比較的軽微な修正ですが、減便を含む改正が行われました。
なお桜ヶ丘営業所は、京王バスと京王電鉄バスの2社の営業所が存在するため、見出しまたは系統ごとに従来の運行事業者を記載しています。今後運行事業者の変更や、共管路線の持ち割合の変更に伴う車両変動が発生した際には追記していきます。
夕ラッシュ帯の桜91・92の減便 (京王バス)
桜92系統(聖蹟桜ヶ丘駅〜永山駅)と、その区間短縮版の桜91系統(聖蹟桜ヶ丘駅〜桜ヶ丘二丁目)は、主に夕ラッシュ帯で減便となります。
改正前は日中の桜92系統20分ヘッドの運行に加え、15時台前半から桜91系統も20分ヘッドでの補完運行が開始され、合わせて10分間隔での運行形態となっていましたが、改正後は16時台後半から桜91系統の運行が始まり、桜91•92系統とも概ね30分間隔、合わせて概ね15分間隔の運行に削減されます。
百草団地線の減便 (京王バス・京王電鉄バス)
百草団地線は、平日午後と土休日の高22•27系統(高幡不動駅〜聖蹟桜ヶ丘駅)が、20分ヘッドから30分ヘッドへ減回となるほか、朝の高21系統(高幡不動駅〜百草団地)や土曜深夜の高25系統(高幡不動駅→三沢台下)、土休日午前の高23系統(高幡不動駅〜帝京大学構内)でも減便となっています。
日01・02・03の日中12→15分間隔化 (京王バス・京王電鉄バス)
高幡不動駅と日野駅を結ぶ日01~03系統も、終日に亘り減回となります。概ね毎時1本程度が削減される形となっており、日中は12分間隔毎時5本から、15分間隔毎時4本のスタイルとなります。
その他の時刻修正
以下の系統で夜間を中心の減便を含む時刻修正があります。
・桜06 聖蹟桜ヶ丘駅〜聖ヶ丘団地〜永山駅 (京王電鉄バス・多摩営業所と共管)
・永34 永山駅〜聖ヶ丘団地 (京王電鉄バス・多摩営業所と共管)
・桜65 聖蹟桜ヶ丘駅〜聖ヶ丘病院〜永山駅 (京王電鉄バス)
以下の系統で軽微な時刻修正があります。
多摩営業所
向陽台線の大幅減便・稲11•13系統の廃止・京王バス便の終日中乗り化
小田急バス新百合ヶ丘営業所と共管の向陽台線のうち、稲11系統(稲城駅〜長峰)の京王バス便および稲城駅方向、稲13系統(長峰循環)が廃止となりました。
入出庫や稲12系統の補完として運行されていた稲11系統については、小田急バス便が夜間に片道2本のみ残りましたが、終車が繰り上げとなり、稲城発着唯一だった深夜バス便が消滅となりました。
また稲12系統(稲城駅〜若葉台駅)についても、日中は20分ヘッドから30分ヘッドの運行となり、朝夕ラッシュ時間帯もかなりの本数が削減されました。終車が1時間以上繰り上がった区間・曜日も存在します。
稲13系統は朝3本・夜1本のみ、稲12系統の補完として運行されていましたが廃止となり、長峰小学校南・堂ヶ谷戸橋の各停留所も廃止となりました。
その他、稲22系統(稲城駅〜聖蹟桜ヶ丘駅)は、概ね1時間20分間隔から2時間間隔となり、始発繰り下げ・終車繰り上げを実施しました。
さらに、朝4往復と夜2往復のみ運行されていた若02系統(若葉台駅〜南多摩駅)は、朝2往復と夜1往復に半減となりました。
なお今改正以降、稲22系統を除く向陽台線の各系統で朝ラッシュ時のみ実施されていた、前乗り申告制先払いが廃止となり、終日にわたって京王バス便では中乗り後払い、小田急バス便では前乗り先払いという形式となりました。
松が谷循環・松が谷高校循環の減便・終日中乗り化?
多11系統(松が谷循環)・多17系統(松が谷高校循環)でも、終日に亘り減便となりました。終車は平日で38分、土休日で50分の繰り上げ(滝谷戸止まりに短縮)となっています。発車間隔はかなりバラつきがありましたが、減便に合わせ概ね均等化されています。
また、向陽台線同様こちらも前乗りを示す表記が時刻表から消えており、終日中乗りで運行されるものと思われます。昨年9/8の改正で朝ラッシュのみ前乗りから終日前乗りに変更されたばかりで、僅か半年間の運行形態となりました。
流行りの終車短縮を含む系統
土休日の多11系統も滝谷戸止まりに短縮となりますが、それ以外でも昨年秋の改正に続き、終車の途中停留所止まりへの変更が相次いでいます。
・若01 若葉台循環
始発繰り下げ・終車繰り上げ(ともに1本分・20分程度)、土休日の終車が若葉台四丁目止まりに短縮。
土休日の始発を1本繰り下げ・平日の豊田方終車を多13系統(多摩センター駅〜中央大学)に変更・短縮。同区間を中大トンネル経由で結ぶ豊33も、軽微な時刻調整があります。
平日の多摩センター21:10発終車を長坂公園止まりに短縮。
終車を40分程度繰り上げ・平日の聖蹟方終車を愛宕東公園止まりに短縮。平日朝ラッシュや土休日午後などでも減回。
その他の時刻修正
終車を2時間繰り上げ・2往復を削減。
・桜06 聖蹟桜ヶ丘駅〜聖ヶ丘団地〜永山駅 (京王電鉄バス・多摩営業所と共管)
・永34 永山駅〜聖ヶ丘団地 (京王電鉄バス・多摩営業所と共管)
夜間を中心の減便を含む時刻修正。
以上、京王バス3/16改正分についての詳細でした。
4/1改正分は来週辺りに投稿できたらと思います。ではでは〜。