撮影地不足な調布のバスオタ日誌

京王バス・小田急バス中心の路線バス撮影記です

京王バスグループ 春の再編まとめ①

今回の記事と次の記事は、3月4月の改正で大幅な再編があった京王バスグループの路線を紹介していきます。

 

 

中野営業所

中野営業所管内では3月1日にダイヤ改正が実施され、大幅な路線の整理がありました。

・渋55の東急バスからの移管および笹塚線の整理

東急バス淡島営業所が所管していた、幡ヶ谷線(渋55)の京王バスへの移管を中心とした整理が実施されました。

渋55は渋谷駅から東北沢駅を結ぶ路線で、東急バス時代の2021年まで幡ヶ谷折返所まで乗り入れていたため、幡ヶ谷線の名称でした。

東急バスでは、渋谷駅を出ると道玄坂から旧山手通り経由で東大裏へと向かうルートで運行されていましたが、京王バスでは松濤文化村ストリート経由になっています。また代々木上原停留所は、ハチ公バスの上原二丁目停留所と統合し改称されています。

朝夜の時間帯は渋谷〜東北沢の折り返し運行ですが、日中は東北沢から先の笹塚駅方面を循環する系統である渋65として運行されます。これに伴い、渋谷駅発着で同じく笹塚駅を循環する系統である渋60は廃止、渋69は日中の運行を取りやめるなど大幅な減便となっています。

左 渋60(廃止) 渋谷駅行 A21047 PDG-KR234J2
右 渋69(大幅減便) 笹塚駅行 A21050 PDG-KR234J2

なお、渋谷駅から富ヶ谷交差点までを渋60と同一の経路とする免許維持路線 渋61(新国立劇場→渋谷駅)は、運行時間が土曜朝から夜に変わったものの、引き続き週に片道一本運行されています。

中野新橋線の整理

中83 中野駅行 中型車(廃止) A30731 PA-MK27FH

中83(中野駅〜鍋屋横丁〜中野新橋駅〜南台交差点〜南部高齢者会館)が廃止となりました。これにより、南部高齢者会館・中野特別支援学校・みなとっぷ21の3停留所が廃止となっています。

代替として、中84(中野駅〜鍋屋横丁〜中野新橋駅〜南台交差点〜峰・朝夕運行)・中85(中野駅〜鍋屋横丁〜中野新橋駅〜南台交差点〜永福町・日中運行)が新設されています。

これに伴い、元々中野駅〜永福町を結んでいた中71も減便されましたが、改正前と比較して大型車や中型ロング車の運用割合が増加しています。

中71 永福町行(減便) A31330 TKG-MK27FH

中83は朝夕の時間帯は、南台交差点から先のバス停廃止となった区間までを循環運行しており、狭隘路を走行するため小型車での運行でした。この廃止により、中野営業所から小型車が定期運用される一般路線は無くなりました。

中83 南部高齢者会館行 小型車(廃止) A21562 SDG-HX9JLBE

日中時間帯は中型車での運用となり、末端の狭隘区間には乗り入れず、中野駅〜南台交差点までの折返し運行を行っていました。「〜まで」の表記が日中でも見られる路線は珍しく、印象的でした(中84はおそらく「峰まで」の表記)。

中83 南台交差点行 中型車(廃止)A30731 PA-MK27FH

・早朝の方南通り経由出庫便を宿33から宿32に変更

見出しの通り、早朝2~3本運行されていた、宿33(峰→新宿駅西口)が、宿32(佼成行学園→新宿駅西口)に変更されました。

宿33 新宿駅西口行(中野営業所としては廃止) A21229 QPG-KV234L3

宿32/33いずれも通常は永福町営業所管轄の高頻運行路線ですが、出入庫便で中野営業所担当の便が存在します。

反対に入庫便である、深夜運行の宿33(新宿駅西口→南台交差点)は今まで通り運行されています。

 

永福町営業所

永福町営業所管内でも3月1日にダイヤ改正が実施されました。

・八02の廃止

八幡山駅から希望ヶ丘団地へ至る路線が整理されました。

八02 希望ヶ丘団地行(廃止) D21132 PDG-KR234J2

八02系統は、2016年運行開始の烏51(八幡山駅〜希望ヶ丘団地〜千歳烏山駅〜南水無)がわずか2年後の2018年に土曜1往復の免許維持路線と化したことで、代替として新設された路線です。今回、朝夕のみ運行だった、同じく八幡山駅と希望ヶ丘団地を結び、希望ヶ丘団地周辺をループ運行する八01に一本化される形で廃止されました。このため、烏51新設前の形態に概ね戻る形となっています。

八02 八幡山駅行(廃止) D21132 PDG-KR234J2

なお、経路は全区間で経02(八幡山駅〜希望ヶ丘団地〜経堂駅・小田急シティバスと共同運行)および烏51と重複しており、廃止となる停留所はありません。

経路の重複する経02 経堂駅行 09-B347(小田急/若林) PDG-LR234J2

 

調布営業所

調布営業所管内でも3月1日にダイヤ改正が実施され、主要路線の減便を含む改編がありました。

・丘19の廃止と狛江ハイタウン線の免許維持路線化

丘19 狛江ハイタウン折返場行(廃止) L21118 PDG-KR234J2

調布管内では、丘19(つつじヶ丘駅南口〜狛江ハイタウン折返場)が廃止されました。日中は30分ヘッドで運行されており、それなりの本数が確保されていましたが、代替として新設された丘14(調布駅南口〜慈恵医大第三病院〜狛江ハイタウン折返場〜つつじヶ丘駅南口)は1日1往復のみの運行で、大減便の形となりました。

丘19 つつじヶ丘駅南口行(廃止) L21118 PDG-KR234J2

なお、丘31と丘14/19が分岐している明照院前までは、狛江ハイタウン折返場から1km足らずで徒歩圏内ですが、とはいえ丘19自体利用がそれほど少なかったわけでもなく、そんなにバッサリいってしまうのかという印象でした。

 

また、主要路線である武91(調布駅北口〜天文台前〜試験場正門〜武蔵小金井駅南口)も主に土曜がかなり減便され、驚きました。

 

明治大学附属明治高等学校・中学校のスクールバス車両更新

新車のエアロスター(調布仕様) K52307 2PG-MP35FM

こちらは路線の改編に起因しませんが、明大附属中高のスクールバス車両が、2008年式のスペースランナーRAから、エアロスターに更新されました。

調布営業所の11台と府中営業所の5台が、3月中に全て更新されています。RAでは高速通行の対応有無で塗装が異なっていましたが、エアロスターでは配置された営業所によって塗装が異なっています(府中仕様は未撮影ですorz)。

旧来のRA(右は高速道路の通行対応車両の塗装)
K40873(調布)/K40887(府中) PKG-RA274MAN

 

多摩営業所

多摩営業所では、基本的に多区間運賃制の営業所では一足早く、3月18日にダイヤ改正が実施され、減便や廃止を伴う改編が行われました。

・桜64の廃止

桜64 永山駅行(廃止) J22301 ZBC-MUM1NAE

聖蹟桜ヶ丘駅と永山駅を、多摩市役所経由で結ぶ桜64が廃止となりました。

聖蹟桜ヶ丘駅と永山駅を結ぶ系統には、聖ヶ丘団地経由の桜06、連光寺経由の桜07、車橋経由の桜22~25、桜ヶ丘二丁目経由の桜92と多数存在しており、廃止となる停留所もなく全区間が他路線で代替可能です。

桜64 聖蹟桜ヶ丘駅行(廃止) J21216 QPG-KV234L3

しかし近隣に別の停留所があるとはいえ、多摩市のターミナル駅の一つである永山駅から、多摩市役所へ直接1本で向かうバス路線は無くなってしまいました。

・桜27の廃止

桜27 多摩東公園行(廃止) J22202 ZBC-MUM1NAE

聖蹟桜ヶ丘駅〜車橋〜多摩東公園の桜27が廃止されました。

桜27 聖蹟桜ヶ丘駅行(廃止) J31601 QKG-MP38FK

平日のみ2.5往復運行される、入出庫を兼ねた路線でした。なお、土休日は桜28として、多摩東公園から先を若葉台駅まで結ぶ系統が1時間おきに運行されています。

・永12の整理

永12 諏訪三丁目行(京王バスとしては廃止) J32206 2PG-MP38FK

永12(諏訪四丁目循環)のうち

・永山駅→諏訪三丁目(入庫便)

・永山駅→諏訪四丁目→永山駅→聖蹟桜ヶ丘駅

の2系統が廃止されました。全区間で桜22や神奈中便の永12が、引き続き高頻度で運行されています。

なお、前者は神奈中便としては引き続き運行があります。後者は、聖蹟桜ヶ丘駅に乗り入れる、唯一の永を冠する系統でした。

永12 諏訪三丁目行(京王バスとしては廃止) J32206 2PG-MP38FK

また、出庫便の諏訪四丁目→永山駅が平日朝に一本のみですが存続するため、京王バス便としての系統自体も残ることとなります。

これらに関しては、今まで紹介してきた系統と異なり、今後復活する可能性もまだありそうです。

↑多摩管内についてはこちらの記事でも紹介しています。

 

次回は残った4月1日改正の営業所を紹介していきます〜